浄土真宗を憂う

西本願寺・東本願寺 浄土真宗各派のあるべき姿とは?

浄土真宗寺院出身者の声

「聖人の教えを届けたい」 

愛知県 平松敏政氏(仮名)

 本願寺末寺出身の平松敏政氏は、本山に憤りを隠せない。

「聖人の教えをネジ曲げ、都合の悪い者を排斥する本願寺の態度に、我慢できません」

 平松氏がそう痛感したのは、本願寺・研修会の内容を思い出したからであった。
 そこには、住職になろうとする人が全国から集まっていた。

「初日、『私とは何か』というテーマで、講師がキリスト教の聖書を引用したのには唖然としました」

 本願寺はいつから、キリスト教の伝道所になったのか。
 仏教学の講義では、

「往生は死後か、生きている時か、執拗に問題にしている人があるようだが、どっちだっていい」

と暴言を吐く教授もいた。34歳の親鸞聖人が、体失不体失往生の諍論(注:1)に命をかけられたことを、ご存知ないようだ。

「いちばん肝心な後生の一大事が全く説かれていないので、聖人が命懸けで開顕なされた平生業成のみ教えを、平気でぶち壊せるのでしょう」

 親鸞聖人のお言葉よりも、清沢満之や暁烏敏らの言葉を多く引用する講義には、耳をふさぎたくなった。

「二種深信(注2)や雑行(注3)など、聖人のお言葉を出しても、意味は説明しないんです」。

 質問すると、「分からんでいい」と言われた。これでは、何の研修なのか。

「親鸞聖人降誕会では二種深信(注2)について、親鸞聖人のお言葉を通し、高森先生より詳しく聞かせていただきました。本願寺の研修で聞いた話とは天地雲泥の差、比較にもなりません」

「幼いころ、意味も分からず正信偈を口にしていたんです。そこに人生の目的が説かれていると知った時、衝撃を受けました。非難を恐れず、浄土真宗の流れを変えていきたい」。

 いまだ本当の親鸞聖人の教えを知らないご門徒の皆さんに、何としても伝えたいと燃えている。

注1 体失不体失往生の諍論………
  阿弥陀仏の救いは、死んだ後(体失)か、現在(不体失)かという仏教上の争い(諍論)

注2 二種深信………
  阿弥陀仏に救われると「自己の真実」と「弥陀の誓願」の二つ(二種)が、明らかに知らされる(深信)ということ。

注3 雑行………
  これがある間は阿弥陀仏の救いにはあえない。
  蓮如上人は「もろもろの雑行を投げ捨てて」「振り捨てて」と何度も御文章に書いておられます。

※掲載した個人名は、プライバシー保護のため仮名にしています。

 

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