浄土真宗を憂う

西本願寺・東本願寺 浄土真宗各派のあるべき姿とは?

浄土真宗寺院出身者の声

「日本中すべての寺で、本当の親鸞聖人の教えを」

長崎 三村 元(仮名)

 三村 元氏は、長崎県の浄土真宗の末寺に生を受けた。

 小さな寺だったが、幼いころから本堂で、祖父や父とともに朝晩、『正信偈』のおつとめをし、意味も分からぬまま、『領解文』も暗唱できるようになっていた。
 おつとめをせずに朝ごはんを食べようとすると、祖母から、厳しく怒られた。
幼心に、仏様は尊いものと思っていた。

 中学生になると、お盆に父と一緒に、ご門徒の家を一軒一軒まわり、『阿弥陀経』のおつとめをしては、お布施をいただいていた。そのころは、

「仏教とは、お仏壇に手を合わせて、亡くなった方を大切にするものなのだ」

と考えていた。ご門徒のおじいちゃんやおばあちゃんから、「よう来たね」と頭を下げられては得意になり、
「こんなに簡単にお金がもらえるなんて、寺の坊主は楽なもんだなあ」
と思いつつ、儀式ばかりの仏教に、反発も感じていた。

 そんな三村氏が、大学に入学し、親鸞聖人の教えに出会った。
 親鸞会の御法話に参詣し、続けて話を聞いてゆくと、その人生の目的の答が、幼い頃から親しんできた親鸞聖人のみ教えにあると知り、驚く。そして、

「本当の浄土真宗の教えが知りたい」

と、聴聞するようになったのである。
 今まで、死んだ人のために読むものだと思っていた『正信偈』には、
「早く、阿弥陀如来の本願に救われなさい」
と、私たちに呼びかけられる親鸞聖人の、やるせないみ心がおさめれているのだと知った。幼い頃からそらんじている『正信偈』の正しい意味を聞き、喜ばずにおれなかった。

「親鸞聖人の教えは世界の光です。全人類が求めてやまない教えなのです。今日の寺は、親鸞聖人のお徳によって生かされているのに、法を説こうとする人が少ないのではないでしょうか」。

 ますます親鸞聖人のみ教えの深さに驚くばかりである。

「将来は大学の教師として、私と同じように寺に生まれた人たちと共に、本当の親鸞聖人のみ教えを聞きたいのです。
 そして、日本中のすべての寺で、葬式や法事ではなく、「なぜ生きる」の人生の目的を明らかになされた、本当の親鸞聖人のみ教えが説かれるようになるよう願っています」。

 

※掲載した個人名は、プライバシー保護のため仮名にしています。

 

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